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20代・30代で薄毛が気になる方向け|若ハゲの対策と薄毛予防のお薬を解説

20代・30代で薄毛が気になる方向け|若ハゲの対策と薄毛予防のお薬を解説 AGA治療の基本知識

「若ハゲって治せる?」「まだ30代なのにハゲたくない」と若ハゲに悩む20代・30代の男性もいるのではないでしょうか。若ハゲの多くはAGAが原因で、近年は20~30代の若年層で発症する人が増えてきています。

この記事では、若ハゲの原因と対策、薄毛を予防するお薬について解説しています。ぜひ参考にしてみて下さい。

監修医師
山本 和幸
山本 和幸

金沢大学医学部を卒業後、2021年にAGAメディカルクリニックに入局。
AGAメディカルクリニック千里中央院で、AGAや薄毛でお悩みの多くの患者さまを担当してきました。AGAカウンセリングから治療、内服薬の処方、継続治療を行っています。

若ハゲの原因

若ハゲは若年性脱毛症とも呼ばれ、10代~30代前半の若年層が発症する脱毛症です。

若ハゲになる原因はさまざまで、生活習慣やストレスが原因の場合やAGAが原因の場合があります。AGAが原因の場合は放置していると、さらに薄毛が進行し、深刻化する可能性があるため注意が必要です。

若年性脱毛症の原因には主に以下の4つが挙げられます。

  • 生活習慣の乱れによるもの
  • ストレスによるもの
  • 誤ったヘアケアによるもの
  • AGA(男性型脱毛症)によるもの

生活習慣の乱れによるもの

食生活の乱れや過度なアルコール・喫煙などの生活習慣の乱れは若ハゲの原因となります。生活習慣を改めることで劇的に毛が生えるわけではありませんが、抜け毛・薄毛予防には繋がります。

①:糖分や脂質多く、高カロリーな食生活
外食ばかりが続いている、ジャンクフードを好んで食べているなど、糖分や脂質を摂り過ぎてしまうと、通常よりも頭皮の皮脂が過剰に分泌されてしまい、毛穴詰まりや頭皮のべたつきの原因となります。その結果、抜け毛に繋がる可能性があります。

外食をする場合はできるだけ栄養バランスのとれた食事を選ぶこと、ジャンクフードや脂っこい食べ物は控えるように心がけましょう。

②:タバコ・アルコール
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させ、血流を悪くする作用があります。血流が悪くなることで、髪の毛に栄養分が行きわたりにくく、抜け毛や薄毛に繋がる可能性があります。

また、過度なアルコールも薄毛の原因となります。アルコールを摂取しすぎると、アルコールを分解するために多くのアミノ酸やビタミン類を必要となり、髪の毛に行きわたる栄養素が減少することで髪の栄養不足となります。

ストレスによるもの

ストレスも若年性脱毛症の大きな要因だと考えられています。学校生活や人間関係、仕事など過度なストレスを感じてしまい、抜け毛が進行してしまうことがあります。

また、ストレスによって自律神経が乱れたり、睡眠不足が続くと若ハゲのリスクが上がります。自律神経にはさまざまな役目があり、血流のコントロールも行っています。自律神経の乱れによって血流が悪くなると、頭皮に栄養が行きわたりにくくなり、抜け毛や薄毛に繋がります。

できるだけ質の良い睡眠を摂るように心がけたり、ストレスを発散して溜め込まないように対策しましょう。

誤ったヘアケアによるもの

髪の毛や頭皮へダメージを与えてしまうことが薄毛の原因になりえます。

頭皮のべたつきが気になるからとシャンプーし過ぎたり、洗浄力の強すぎるシャンプーで頭皮をゴシゴシ洗ってしまうと、頭皮の必要な皮脂まで落としてしまいます。結果、頭皮の乾燥や炎症、皮脂の過剰分泌に繋がり、抜け毛や薄毛の原因となります。温度が高いシャワーやドライヤーもおすすめしません。

また、頻繁なパーマやヘアカラーなど髪の毛にダメージを与える行為も薄毛の原因になります。できるだけ頭皮や髪の毛にダメージを与えずに生活することが若ハゲ予防に繋がります。

AGA(男性型脱毛症)によるもの

若ハゲの多くはAGAが原因です。

AGAとは男性脱毛症とも呼ばれ、ホルモンバランスの乱れや遺伝的要因により抜け毛が増え、薄毛になる病気です。額の生え際や頭頂部を中心に髪の毛が細く抜けやすくなり、進行すれば頭皮が見えるほど薄くなるのが特徴です。

近年、20代や30代の若年層のAGAが増加傾向にあり、日本皮膚科学会ガイドラインによると、20代のAGA発症率は約10%、30代では約20%とされています。

日本人男性の場合には 20 歳代後半から 30 歳代にかけて著明となり,徐々に進行して 40 歳代以後に完成される.20 代で約 10%,30 代で 20%,40 代で 30%,50代以降で 40 数%と年齢とともに高くなる
引用:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン

若ハゲの原因がAGAである場合、自然に改善することはなく、むしろ放置することでさらに進行し、取り返しのつかない状態になる可能性があります。若ハゲの原因がAGAかも?と思った方は少しでも早めに治療を検討しましょう。

AGAは少しでも早い治療がカギになる

AGAは進行性であるため、発症すれば進行が止まることはありません。AGAは若い年齢で発症することも多く、その場合は40代で発症した人に比べて進行が早い傾向にあります。

AGAの進行が進んでしまってからでは治療に時間も費用もかかりますので、まだ薄毛になっていなくても薄毛予防として早いうちからお薬を飲んでいる方も多いです。

AGA治療薬には抜け毛を抑える予防薬と発毛を促す薬の2種類があります。
「まだはげてはいないけど、最近抜け毛が増えたな」と感じる人は予防薬がおすすめ。予防薬のみなら月々1,000円~と低コストで始めることができ、経済的な負担も少なく治療をしていくことができます。

ヘアサイクルの回数は決まっている

ヘアサイクルとは「髪の毛が生え始めてから抜け落ちるまでのサイクル」のことで、通常1本の髪の毛は2年~6年ほどかけて成長と脱毛を繰り返します。しかし、AGAを発症した人はこのヘアサイクルが数か月~1年ほどに短縮し、毛が成長するまでに抜け落ちてしまいます。これがAGAになる仕組みです。

このヘアサイクルを正常に戻すのがAGA治療です。ヘアサイクルは生涯無限に繰り返されるわけでなく、生涯で15回~20回繰り返し、最終的に死滅すればもう生えてくることはありません。そのため、寿命が多く残っている20代・30代の若いうちに、少しでも早い段階で治療を開始することが重要なのです。

AGAを放置し続けると、一生涯分のヘアサイクルが消費されてしまう可能性もあるため、取り返しのつかない状態にまで薄毛が進行してしまう場合もあります。

薄毛予防に期待できる治療薬はフィナステリド

AGA治療薬には抜け毛を予防する薬と発毛を促す薬の2種類があります。
薄毛予防に期待できる治療薬で代表的なのがフィナステリドです。厚生労働省に認可されているAGA治療薬で、世界中で使用されています。

フィナステリドの効果と発毛メカニズム

AGAは男性ホルモンであるテストステロンが還元酵素「5αリダクターゼ」と結びつき、悪玉男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン」が生成されることで発症します。フィナステリドはこの5αリダクターゼの働きを抑制することで、ジヒドロテストステロンの生成を抑え、抜け毛を予防する効果が期待できます。

薄毛予防に期待できる治療薬にはデュタステリドもありますが、メジャーかつ低価格で続けやすいフィナステリドから服用される方が多いのではないでしょうか。

AGA治療薬は継続的に服用する必要があり、最低でも半年、効果を持続させるためには1年以上の服用が必要となります。フィナステリドは毎月1,000円~という低コストで処方してもらえるので、金銭面が心配な方でも続けやすいというメリットがあります。

すでに薄毛が進行してきているため、発毛にも期待したい方は、抜け毛予防のフィナステリドと併用してミノキシジルなどの発毛を促す治療薬も服用するといいでしょう。

薄毛治療をするならAGAクリニックがおすすめ

AGAによる薄毛治療をするなら、AGAクリニックがおすすめです。

フィナステリドなどのAGA治療薬は市販では購入できず、医師に処方してもらう必要があります。発毛を促す塗るタイプの外用薬であれば市販薬もありますが、クリニックで処方してもらうお薬と比べて成分濃度が低くなっています。

AGAクリニックなら、医師が髪の毛の状態を確認し、症状に合った適切な治療法を提案してくれます。AGAが原因の薄毛かどうかわからなくても、調べてもらうことができるので、まずは受診してみることが大切です。

クリニックに行くのに抵抗がある人にはオンライン診療がおすすめ。オンライン診療は来院しなくても、スマホ1つで医師の診察から薬の処方まで完了する診療サービスです。近くにAGA治療クリニックがなくても治療が受けられますし、他人の目を気にする必要もありません。

AGA治療のおすすめクリニックについては「AGA治療のおすすめクリニック15選!各病院の料金比較や薄毛治療の選び方」で紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。